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大学の看護学部を目指す場合のオススメ受験勉強日程を解説!

人々の命と向き合う看護の世界というのは、時代を問わず人材を求められ続けています。分野の特性上、専門的な知識や技能の習得が前提であり、目配りや気配りを絶やすことはできず、常に適切な判断が要求される、非常に厳しい世界です。だからこそ看護にまつわる職業は、とてもやりがいのある職業です。

そんな分野を目指すにあたって、高校卒業後の進路としてはひとつに大学の看護学部へ進学するという道があります。大学ですから、学問を構築していくのがメインになりますので、看護学の深い知識を中心に 学びを深めていくことになります。

それでは、大学の看護学部を目指す場合、その受験方法とそれに向けての学習のベースについて説明をします。

もくじ

大学の受験の内容について

志望する大学や受験日程を決定するために気をつけておくこと

受験科目数が少ないことが有利なのか?

志望校の優先順位が高いほど日程を前に

地理的な要因も考える

受験勉強の計画立て

まとめ

●大学の受験の内容について

◆入試内容

大学の場合大きく分けて公募推薦と一般入試とがあります。

それそれで日程や入試科目が異なっています。

①公募推薦入試

主に11月下旬から12月にかけて実施されます。

推薦入試の場合、併願可能かそれとも専願のみであるのかを事前に調べておく必要があります。 専願の大学の場合は、合格したらそこに入学をすることが前提ですので、第一志望の学校の場合は問題ないわけですが、そうでない大学に対しては専願で受験することはできません。 なお、第二志望以下の大学については、可能であれば併願可能の推薦入試を受けられます。

入試科目ですが、 必ず書類審査はあります。これは、出願の際に高校3年生の担任の先生に書いてもらう調査書のことを指します。調査書には、その生徒の1年生から3年生までの3ヶ年における 出席日数や欠席日数・各教科の評定・クラブ活動とその実績・クラス内役員や生徒会活動等の記録・各学年における担任の先生の全体的な学校生活における評価が書かれています。

つまり勉強の成果だけ、しかも得意な教科だけ頑張ればいいということではないのです。勉強に関しても苦手な教科についてもしっかりと取り組む必要がありますし、日々の生活態度や姿勢においても健全かつ積極的でなければなりません。 その生徒の人間像全体が評価されると言っても過言ではありません。

次に多いのが面接です。中学生の時に高校受験で体験をした人も多いと思いますので、そのイメージを持っている人も多いと思います。しかしながら、高校受験と大学受験ではその性質が異なり、大学受験では より学びを深め成長した高校生としての表現力や思考力、また社会を意識したものの見方など細部にわたって面接によって評価されます。学校ではなかなか自己表現力を磨く時間や授業というのもそんなに多くはなく、面接が苦手な生徒もかなり多いです。その意識を克服するほどの練習や、何よりも強く PR のできる私作りを普段から積み重ねておかなければ、直前で「面接で言うことが分からない(あるいはない)」と慌てふためくことになります。

また面接と似ていますが小論文を入試に課す大学も多くはありませんが中にはあります。あるテーマに沿って600字から800字の文を書くことになります。それも一朝一夕では思った通りに書くことができません。日頃からの観察や問題意識を持つことなど、常にどこかに対してアンテナを張る姿勢が求められる試験です。学校によっては国語の先生が指導されることもありますが、最終的には自分で意識を持って計画し、演習を数多くこなしていけるようにしましょう。

後は各教科の筆記試験です。科目数は1科目ないし2科目が多いです。 ざっくりと「国語」や「数学」「英語」などとなっておらず、「古文漢文を除く国語」「数学ⅠA」 「コミュ英ⅠⅡ」と科目 単位で設定されていますので、高校3年間で学習した1つの教科の内容全てを入試で問われるというわけではありません。ですので、的を絞った学習が可能となります。特に入試科目の多くは1年生および2年生の時に学習した内容ですので、早期に対策を始めることが可能です。逆を言えば、スタートが遅ければ遅いほど受験が不利となるということを知っておかなければなりません。

つまり、このような受験科目を見てみると、大学が求めている生徒像というのは、普段から自分の生活について関心や意識を高く持ち、地道に万遍なく努力をしていける、前向きで明るい人物ということになります。

②一般入試

推薦入試が書類審査や面接など、その生徒の人物像全体を評価する試験であるのに対して、一般入試の場合はほぼ学力勝負といった色合いが強いです。

入試は年が明けて1月下旬以降3月までの間に行われます。大学によっては前期・中期・後期などと3回に分けて実施するところもあります。

受験科目のパターンについて、兵庫県の大学をいくつか例に紹介をしましょう。

(1)関西看護医療大学

 前期(1月下旬)・中期(2月中旬)・後期(3月上旬)…全て コミュ英 ⅠⅡ、現代文、数Ⅰ、生基より2科目

(2) 関西国際大学

 前期(2月中旬)・中期(3月上旬)・後期(3月中旬)…全て 現代文、コミュ英 ⅠⅡは必須+数ⅠA・生基・化基より1科目の、合計3科目

(3)神戸女子大学

 前期(1月中旬)・中期(2月中旬)・後期(3月上旬)…2科目型: コミュ英ⅠⅡ・英表Ⅰ、国総(漢除く)、数IA、化基、生基より2科目(ただし国英数のどれかの科目が1つは含まれていること)

 前期(1月中旬)・後期(3月上旬)…3科目型: コミュ英ⅠⅡ・英表Ⅰは必須+国総(漢除く)、化基、生基・生、数ⅠAより2科目(ただし国英数のどれかの科目が1つは含まれていること)

大学によって入試の方法は様々ですので、自分の得意不得意や到達度によってより有利な入試を受けましょう。神戸女子大学のように、同じ日であっても受験科目数が異なる受験もあります。まずは色々な大学の受験の内容をよく調べてそれらを比較するところから始めてください。

●志望する大学や受験日程を決定するために気をつけておくこと

◆はじめから目標は下げない

受験を考える時に、果たして自分が通用するかどうか不安になることがあります。これは誰もが持つ不安なのです。ただここで初めから低い目標の大学選びをしない方がいいです。

一般的には 志望校を選定する際に、3種類の大学を選ぶと良いとされています。それは頑張れば何とか合格できるのではないかという「チャレンジ校」、現状では合格することが可能な 「実力相応校」、そして確実に合格する可能性が高い「安全校」の3つです。もちろんできることなら、志望校の優先順位が難易度の高い順と合っているのが理想です。

こうやって、チャレンジ校を見上げながら自分の力を伸ばしていくためのモチベーションづくりをしていくといいでしょう。

● 受験科目数が少ないことが有利なのか?

受験生の目線でいけば、受験科目数が多いとそれほど得意でもない教科や苦手な教科が混ざってくるので、 戦いづらいと感じる生徒も増えてくるのではないでしょうか。それを回避するために科目数を絞ってできるだけ少ない科目数で受験しようと考える人も出てきます。

確かに科目数が少なければ、対策もそれだけしやすくなるでしょう。けれども、例えば受験科目が1科目だけだったとしましょう。 難易度にもよりますが、この入試で70点取れた場合、その人は合格できるでしょうか? 正直間違いなく合格できると胸を張っては 言えないと思われます。

なぜなら、1科目で受験しようという受験生は、ある程度その科目に自信を持った上で 選んでいるケースが多いのです。おそらくその試験で9割は点数を取ろうと目論んで受験している生徒が一定数いるのです。そのように、 特定の科目に対して絶対的な自信を持った状態でなければ、そのような受験のリスクは大きくなります。

またたとえその科目に対しての自信があったとしても、受験の時の体調が良くなかったり、思わぬミスをしたりして普段なかったような失敗をしてしまうこともあり得ます。

受験というのは水物だということを肝に銘じて、できるだけリスクの大きな方法をとらないで臨むことをお勧めします。

●志望校の優先順位が高いほど日程を前に

例えばまず生徒が A大学とB 大学を考えているとします。この生徒はA大学が第一志望で、B大学が第2志望です。そこで次の日程を組んだとします。

A大学  試験 2月10日  合格発表2月17日  入学手続き2月25日まで

B大学  試験2月1日  合格発表2月8日  入学手続き2月16日

複数の大学の試験日程を比較する際に気をつけなければならないのは、第一志望が万一不合格だった場合に、適切な日程で動くことができるかどうか考えなければなりません。この例の場合、A大学に合格してしまえば全く問題はないわけですが、A大学の不合格が判明する時(2月17日)には第2志望の B 大学の入学手続き期間(2月16日まで)がすでに終わっていることになり、 B 大学にも入学することができません。

このように、受験校の合格発表や入学手続きの期間の日取りをしっかりと把握しておかなければ、受験そのものが無意味となります。B大学の方の志望が高くなければ、この2校は受験できないということになります。

受験する学校のうまい組み合わせの方法は、原則的に 志望校の優先順位が高い学校ほど日程的に前であった方がいいということです。

ちなみに、最近は合格発表をネットで行うところが増えてきましたので、正確になってきていると思いますが、余裕を持って1日はずれると考えておいてもいいでしょう。

● 地理的な要因も考える

看護系の場合は志望する学校をかけ離れたところで選ぶというケースは少ないと思いますが、例えば親族の居住の関係や、家族の勤務の状況などで、今までとは全く異なった地域の学校も考えるという受験生もいると思います。例えば関西に住んでいて、関西の大学の受験を考えているのと同時に、東北地方の大学の受験も考えるという人がいるかもしれません。 その時に次のようなケースだとどうでしょうか?

関西の大学  試験2月9日

東北の大学  試験2月10日

慣れない地方ほど、受験日の 直前は早めに現地入りして、下見をしたりコンディションを整えたりしておいた方がいいでしょう。けれども上の例であれば。関西の大学の入試が終了するのは早くても昼過ぎです。そこからそのまま東北へ向かうとなった時、おそらく日の高いうちに到着することは難しいでしょう。しかもこの季節は雪が多く、スムーズに目的地へ到着できればいいのですが…。

ただし、大学によっては地方受験制度があり、大学が所在する地方とは全く異なる場所での受験が可能な大学もありますので、それによって受験が可能であれば考えてもいいでしょう。

●受験勉強の計画立て

それでは実際に受験勉強のペースについて紹介しましょう。

ここでまず確実に言えることは、志望校のセッティングは早いほどいいです。受験科目の勉強も、書類審査や面接・小論文の準備をする時間がそれだけ多くなります。また、目標を早く意識をすることによって、普段の学習などへの取り組みに意味を持たせやすく、具体的に努力ができ、より良い成績を出す可能性が出てきます。早い進路決定は良いことばかりなのです。

では、受験に向けた取り組み法についてお話します。

◆受験科目の学習

なんといっても受験科目の教科の学習が大切です。完成させるのに時間がかかるからです。

基本的に受験科目は1~2年生の学習内容がほとんどですので、実際に1年生の時点でもう受験勉強が可能だという事です。そこで、大まかにどの科目であれ、次のような学習を進めてみましょう。

《1年生》

・授業の内容の基本的な項目がおおかた理解できるようにする

・基本的な内容をできるだけ数多くこなすことが重要。難しいことを求めなくてもよい

・学校の小テストや課題を確実にこなすこと。

《2年生》

・2年生の履修内容をしっかり取り組みながら、家庭学習では1年生の学習内容の標準的な問題の演習をしていく。教科によっては学年を超えて互いに関連しあった単元もあるので、理解がより進む

・2年生の学習科目は、基礎的な内容がわかればよい。得意教科に関しては、どんどん難易度を上げて実力を高めていく。

・2年生の秋には最終的にどの学校を受験するのかを確定してしまう。その前後で、各学校の特色や、自分が共感したり関心を持ったりした内容をまとめ、それを強い動機とする。

《3年生》

・大学のオープンキャンパスが開かれるので、そこには積極的に参加し、自分のイメージとの違いを埋め、行ってみてはじめてわかる大学の内容や空気を感じておく。

・夏休みには1年生の内容は完成、2年生の内容は半分以上の手ごたえを持てるようにする。

・入試の過去問をせめて3か年分は演習を行い、出題傾向・レベル・問題の量などを把握する。解けなかった問題は、解答と照らし合わせながら、確実に理解する。解けなくてもくよくよしない。

・入試で選択科目がある場合、2学期までは科目を絞ってしまわずに、ある程度広く学習を進めること。早く切ってしまうと、つぶしが利かなくなるケースが多い。

◆小論文・面接の準備

これはすぐには上達・完成しません。それは教科の試験のように出題される場所が明確ではないので、対策が難しいし時間がかかるのです。

まず小論文ですが、看護の世界についての内容が出題されるケースが多いので、普段から看護の仕事についての学びをしておかなければなりません。以下の内容についてしっかりと説明できるようになっておきましょう。

「インフォームドコンセント」「 EBM」「先端医療」「臓器移植」「 iPS 細胞」「キュアとケア」「ターミナルケア」「 QOL」「尊厳死と安楽死」「延命治療」「超高齢社会」「地域医療」「健康格差」「チーム医療」「ノーマライゼーション」「スローフード」

 さらに小論文の場合は、小論文の書き方を熟知し十分な練習を必要とします。小論文とはどのような文なのか といった根本的なことから始まり、原稿用紙の使い方、 正しい言葉遣いや漢字、資料となる文章や統計の読解、適正な時間配分など が十分に発揮されなければ、評価される文を書くことができません。大学の小論文の場合、書く分量が多めであり、手際よくさばいていかなければ時間が足りないことも多いと思われます。 早めに過去の入試問題に目を通し、どのような題材が出題されているかを把握しておくと良いでしょう。これは受験したい学校のみならず参考までに他の大学の問題も目を通しておいてください。

面接は、自分がどのような人物かを PR する場です。 高校生活をどのように過ごしてきたか、なぜその学校を受験したいと考えているのか、大学でどのような学びをしていきたいか、そして社会の中でどのような力を発揮し社会に貢献をしていくのかというイメージができているのか、様々な角度から質問されます。特に今列挙した内容については、迷うことなく説明ができるようにしっかりと考えを固めておきましょう。なお、面接の質問に対する答えは優等生的で理想的な回答は必ずしも求められていません。 自分がどのような考えや信念でそう考えたのかを明確に説得力を持って答えられれば良いのです。最も避けなければならない反応としては、答えに詰まってしまって何の返事もしなかったり、「わかりません」を連発したりすぐ不明確な態度です。様々な質問を想定し、それに対して自分はどう考えるのかを事前にアウトプットしておくといいでしょう。準備段階で答えに困った質問に対しては、友人や先生や両親に聞いてみて、自分なりのやんわりとした答えをまず用意しておき、 それを日常生活の中で掘り下げていけば良いのです。したがってそのような取り組みは時間を要するので、早めに取り掛かるのと、普段から小さなことでも意識を持ってその意味やなぜという「問い」を持ち続けましょう。

●まとめ

看護師はとても働きがいのある職種です。それだけにしっかりと準備期間を設けて、より高い実力や知識を持って受験に臨んでほしいものです。そのために計画的に取り組むようにしてください。また、時間をかけて自分の考えを練っていき、看護の道を目指すことに対して、より確信をもって進んでいけるようになると幸いです。取り組む内容は決して難しくなくてよく、基本的なこと、標準的なことが当たり前に、確実にできるというところを目指していきましょう。皆さんの健闘を祈ります。

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